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ハチ公物語のバッジ
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 映画「ハチ公物語」(松竹富士配   給)は、1987年(昭和62年)8月1日に 公開された。仲代達矢氏や八千草薫さんをはじめそうそうたる役者陣が出演し、ヒット作品となった。

 写真左は、映画の鑑賞客などに配布された"公開記念"のバッジである。封を切らずに大切に保管していたもので、ふと、秋田犬ファンの皆さんにお披露目してみたいと思い、このページで取り上げた。

 松竹富士は永久保存版のバッジを保管しているのかも知れないが、未開封のまま今も所有し続けている方は全国には数えるほどしかいないのではないだろうか。

 直径6センチのバッジは、丁寧なつくりだ。表裏"二重構造"で、5ミリの厚さがある。

 大館市もロケ地となっていたのを背景に、撮影前、松竹富士の関係者が大館市を訪れ、市当局に協力を要請し、市は快諾した。市内随一の白鳥飛来地だった長木川もロケ地に選ばれたが、これについては逸話がある。当時、同飛来地で献身的に白鳥の世話をしていたAさんというご老人がいた。ロケ隊による同飛来地での撮影に、いたく気分を害していた。「あの秋田犬のこっこ、白鳥の川サ、バシャバシャ入(は)っていってしまったもんだたいに、白鳥んど、怯えでみんな飛んでいってしまった。ありゃど、なんだ、もんだべ」。

 この"大館弁"を共通語にすると、「あの秋田犬の子、白鳥がいる川にバシャバシャ入っていったものだから、白鳥たちが怯えて、みんな飛んでいってしまった。(ロケ隊は)どういうつもりなのだろうか」。おおむね、そのような意味であろう。すでに他界されたが、とても気骨のある人で、ロケ隊を一喝した、と当時語ってくれた。結局、白鳥広場でのシーンは使われていなかったように思える。

 参考までに、写真右が白鳥やカルガモ、マガモなどが多数飛来していたころの白鳥広場。この地にロケ隊が入り、向こう岸近くの家に"白鳥世話人"のAさんが住んでいた。

 「白鳥広場」の名こそ残されているものの、鳥インフルエンザ防止に向けて大館市が「餌やり禁止」の措置を取っているため、今は真冬でも白鳥の姿はほとんど見られない。

 

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