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秋田犬の
独自研究

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啓恵さんがまとめた
「秋田わんこについて」の表紙

 当クラブから那由他号(白オス)をお迎えいただいた岩手県北上市の五十嵐育弘さんのお嬢さん、啓恵(よしえ)さんが独自に取り組んだ"秋田犬研究"をご紹介しましょう。五十嵐さん宅では、大館市生まれの那由他(なゆた)号が幸せに暮らしています。彼との暮らしの中でいろいろ学んだこと、発見したことを写真などをふんだんに盛り込みながら30ページ余にわたって独自の視点でまとめたものです。タイトルは「秋田わんこについて」。この中から、秋田犬の屋外飼育と室内飼育をについて紹介してみましょう。

「秋田犬わんこについて」の序文

 私は秋田犬をかっています。でも秋田犬については、よく知りません。だから、秋田犬についていろいろ知りたいし、知っていて役立つこともあると思って調べてみることにしました。秋田犬の体の特長や性格、それから季節や年齢によって変化していくことなどを、家でかっている犬とくらべながら研究していきたいです。

啓恵さんと五十嵐家のアイドル那由他君

秋田犬の屋外飼育と
室内飼育に対する考察
 啓恵さんは「外がいと中がいのちがい」と題し、経験の中から学んだ秋田犬の屋外飼育、室内飼育のメリット、デメリットを紹介しています。犬の本などから得た知識ではなく、実際の暮らしの中で体験した内容ですので、参考になる方も少なくないと思います。右上の写真が「外がいと中がいのちがい」の中の1ぺージですが、改めて下に文面で紹介してみます。

<屋外飼育のメリット>
○犬の毛でアレルギーになったり、病気がうつったりしない。
○物をいたずらされたりしない。
○ひとりでいても、あまりさびしがらない。
○お風呂に入れる回数が少なくてすむ。

<屋外飼育のデメリット>
○「元気がいい」とか「具合が悪そう」などがわかりにくいことがある。
○犬が虫に刺されやすい
○オリに入っていることが多いので自由がなく、ストレスがたまりやすい。

<室内飼育のメリット>
○犬の様子がよく分かる。
○いっしょに過ごす時間が多いので、とてもよくなつくようになり、愛情も深くなる。
○他人に対しても人なつっこく、穏やかな性格になる。
○室内である程度自由に行動できるので、ストレスがあまりない。
○屋外飼育よりも長生きする犬が多い。

<室内飼育のデメリット>
○物をいたずらしたり、壊されたりする。
○散歩の後などの手入れが大変。
○毛が抜けるのでアレルギーになりやすく、掃除も大変。
○トイレを覚えるまで、後始末などがすごく大変。
○食事の時に邪魔されたり、欲しがったりして困る。

 展覧会での上位入賞に情熱をかけてきた、いわゆる熟練オーナーの皆さんは当然のことながら、ほとんどの方が「秋田犬をウチの中で飼う? とんでもない」と否定的です。しかし、不思議なことに当クラブから旅立った子犬たちのうち、まったく新たに秋田犬を飼育する方々の10人中8人までが室内で成長させます。むずかしい表現をすると、完全に二極分化しているといえるでしょう。つまり、展覧会を念頭に置いている方などは屋外で暮らすことが必須なものとして認識され、家族の一員としてより多くの時間を秋田犬と過ごしたい方は室内犬にする傾向がきわめて強いということです。

 秋田犬を室内で暮らさせた場合、展覧会用にはまったく"使いもの"にならなくなりますが、そもそも展覧会などには何の関心もなく、ともに暮らすことに大きな喜びを見出している方々には室内で暮らすことに何らためらいはないわけです。五十嵐さんご家族も熱心な室内飼育愛好者ですが、上述のメリット、デメリットで列挙されているように、冷静な目でそれぞれの良し悪しを分析していることが分かります。

 
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